2液混合ディスペンサーは、高精度な計量・混合・吐出を実現する一方で、現場ではメンテナンス負荷やタクト遅延、部品供給の問題など、さまざまなトラブルが発生します。このカテゴリでは、2液混合ディスペンサーに関する代表的なトラブルの原因と兆候、放置によるリスク、そして現場で実践できる具体的な対策をテーマ別に解説します。各ページを参考に、安定稼働と長寿命化を実現するヒントを見つけてください。
2液混合ディスペンサーは精密構造ゆえに定期的なメンテナンスが欠かせませんが、頻繁な清掃や部品交換により現場の作業負担が大きくなることがあります。このページでは、メンテ負荷の原因や兆候、放置による影響、そして自動洗浄機能の活用や部品寿命の延長など、負担を軽減するための実践的な対策を紹介しています。
メーカーや代理店のサポートが遅れると、生産ラインの停止が長引き、納期や品質に大きな影響を及ぼします。このページでは、サポート遅延の背景となる部品供給網や人員不足などの要因を解説し、予備部品の備蓄、契約保守の活用、複数窓口の確保といった現場での予防策を紹介しています。
設定したサイクルタイムが維持できない「タクト遅延」は、生産性の低下に直結するトラブルです。ページ内では、吐出条件の不適合や同期ずれ、部品摩耗などの具体的な原因を分析し、条件設定の最適化やライン全体の同期調整、予防保全の重要性について詳しく説明しています。
自動化ラインでのトラブルは、制御信号の不一致や位置ずれ、センサー誤検知などが主な原因です。このページでは、制御信号の標準化、位置キャリブレーション、センサー安定化と冗長化といった、トラブルを防ぐための具体的な改善策を解説しています。
環境規制が強化される中で、VOC(揮発性有機化合物)への対応は避けられない課題です。ここでは、VOC発生の仕組みや規制対象となる原因物質を解説し、低VOC材料の採用、密閉構造の導入、排気処理設備の強化など、現場で実践可能な対策を紹介しています。
部品の製造中止や供給遅延は、装置の長期運用における大きなリスクです。このページでは、供給停止の背景や影響を解説し、予備在庫の確保、代替部品の検討、複数サプライヤーとの取引、早期リプレイスの重要性を具体的に紹介しています。
混合比不良は、A剤・B剤の吐出量がわずかに乱れるだけで硬化不良や外観ムラにつながる重大なトラブルです。このページでは、吐出量の変動、粘度変化、エア混入、ミキサー性能低下といった原因を解説し、温度管理や部品点検、エア抜き、ミキサー交換など改善に直結する対策を紹介しています。
気泡混入は、外観のピンホールや封止の空洞化、硬化ムラを引き起こす品質リスクの高いトラブルです。このページでは、材料交換時のエア巻き込み、配管の密閉不良、タンク圧力の不安定、ミキサー残渣などの原因を取り上げ、エア抜き徹底、圧力最適化、ホース点検、ミキサー交換による改善方法を解説しています。
液だれは、ノズル先端からの不意な滴下や糸引きが発生し、ワーク汚れや外観不良の原因となるトラブルです。このページでは、圧抜き不足、シールの劣化、材料粘度の乱れ、先端残渣の付着などに焦点を当て、圧抜き補正、部品交換、温度管理、先端クリーニングなど実践的な改善策を紹介しています。
スタティックミキサー詰まりは、内部硬化や材料滞留によって混合性能が低下し、混合ムラや流量不安定を引き起こすトラブルです。このページでは、硬化反応の進行、材料滞留、ミキサー摩耗、洗浄不足などの原因を解説し、交換サイクル短縮、停止時間削減、温度管理、内部洗浄といった改善策を紹介しています。
2液混合ディスペンサーのスタティックミキサー詰まり
について詳しく知る
洗浄不足による内部残渣の硬化は、混合ムラや流路閉塞を招き、ディスペンス品質を大きく損ないます。このページでは、洗浄量不足、複雑流路への洗浄不達、ミキサー硬化残留、材料切替時の洗浄不足といった問題点を整理し、洗浄条件の最適化、逆流洗浄、ミキサー交換、切替時の徹底洗浄など、現場で有効な対策を解説しています。
ポンプやバルブ、逆止弁、ギア部の摩耗が進むと、吐出量の変動や流量不足、混合比ずれが発生し、品質低下の原因になります。このページでは、高粘度材料の負荷増大、部品寿命超過、異物混入、温度不安定などの原因を整理し、部品交換、粘度安定化、異物対策、ミキサー交換といった改善策を紹介しています。
液体の組み合わせによって必要なスペックが大きく異なる2液混合ディスペンサーだからこそ、使う目的によって装置を選ぶことが第一歩。
そのため、ここでは使用する環境や製造する製品から、適切な2液混合ディスペンサーをご紹介しています。
電子部品など
正確な吐出が必要なら
エイ・エム・ケイ |
大量生産品など
配合比がシンプルなら
ナカリキッドコントロール |
分析機器など
微量吐出を重視するなら
日本ソセー工業 |
|
| 製品名 | マゼダスDタイプ
![]() 引用元:エイ・エム・ケイ公式HP
(https://www.amk-j.co.jp/mazedas/d-type/) |
比率固定式HR-50
![]() 引用元:ナカリキッドコントロール公式HP
(https://www.nlc-dis.co.jp/products/double/hr50.html) |
STP-150
![]() 引用元:日本ソセー工業公式HP
(https://www.sosey.co.jp/product-list/supershot2/stp) |
|---|---|---|---|
吐出精度
液体を吐出する精度を指します。メーカーによって保証値(カタログ上のスペック)と実績値が異なります。また、公表していないメーカーも中にはあります。 |
実績値:±0.1% (※吐出条件、樹脂仕様により要相談) |
高精度 ※詳細記載なし |
保証値:±1% |
混合比率
2液混合ディスペンサーで対応している主剤と硬化剤の割合のことです。主にミキサーとポンプの種類によって混合比率や調整の可否が変わります。 |
100:100~100:1 | 100:100~100:4 | 記載なし |
吐出速度
2液混合ディスペンサーが主剤と硬化剤を吐出するスピードのことです。カタログ上の吐出速度が速いと、ターゲットへスピーディに液体を吐出できます。 |
0.01ml/s~190ml/s | 記載なし | 0.0050ml/s~0.30ml/s |
適応粘度
2液混合ディスペンサーが対応している液体の粘度のことです。カタログと異なる粘度の液体を使用した場合、液だれやノズル詰まりなどを引き起こすおそれがあります。 |
1~100,000mPa・s/25℃ | 1~100,000 mPa・s/25℃ | ~200,000mPa・s |
吐出量
1秒間に吐出できる液体の量を指します。吐出量を細かくコントロールできる装置は精度が高く、製品の品質向上にも寄与します。 |
0.007ml/shot(1秒)~無制限 | 2.5~294 ml/shot | 記載なし |
吐出方式
液体を吐出する方法のことです。2液混合ディスペンサーは、連続的に液体をターゲットへ吐出する連続吐出と、その都度充填・吐出を行う間欠吐出があります。 |
連続吐出/ワンショット吐出/定量吐出/繰返し吐出/他機連動吐出 | 間欠吐出 | タイマー吐出/手動(連続)吐出 |
タンク容量
液体を貯めておくタンクの容量です。製品によって容量が大きく異なります。2液混合ディスペンサーは、主剤・硬化剤それぞれに独立したタンクがあります。 |
各15L・30L・50L・60L・ 80L・100L・200L ※A液・B液タンクの組み合わせは自由 |
20Lオープンタンク (ステンレス製) |
4L耐圧ガラスタンク×2基 |
公式HP
掲載の 対応液体例 2液混合ディスペンサーで利用できる液体の種類です。製品によって対応している液体の種類が異なるため、選定時はしっかり確認する必要があります。 |
記載なし | ||
【選定条件】
Googleで「混合吐出装置」と検索し(2024年5月16日調査時点)検索結果全ぺージに表示された公式HP14社、イプロスの「混合吐出機」ページ掲載企業の計18社を調査。
そのうち、2液混合ディスペンサーを扱う15社の中から、以下の条件で3製品を選定しています。
・マゼダスDタイプ…15社の製品のうち、吐出精度の保証値が±2~3%以内、実績値が±0.5%以内で最も高い2液混合ディスペンサー
・比率固定式HR-50…15社の製品のうち唯一、シンプルな構造により低価格化を実現と記載のある2液混合ディスペンサー
・STP-150…15社の製品のうち、吐出量が最も少ない2液混合ディスペンサー