こちらの記事では、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂、ウレタン樹脂のほかガラス繊維などのコンポジット製品、製品・設備などの販売を手がけるナガセエレックスを紹介。同社が取り扱う2液混合ディスペンサーの特徴などをまとめました。
主材と硬化剤をそれぞれ計算した上で混合・吐出し、高い計算精度が求められる2液型ディスペンサー。ナガセエレックスでは、「容積軽量方式」を採用しています。このことにより、温度などによる粘度変化にほとんど影響を受けず、定量吐出を実現している点がポイントといえます。エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂に対応が可能です。
吐出精度 | 記載なし |
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混合比率 | 記載なし |
吐出量 | 記載なし |
吐出速度 | 記載なし |
適応粘度 | 記載なし |
混合方式 | 記載なし |
タンク容量 | 記載なし |
現場で使用する装置において求められるものは、「安定した品質」や「作業の効率化」「品質の向上」などさまざまな要素があります。同社は長年にわたってさまざまな業界・分野に携わってきた経験を活かすことによって、「混合」や「軽量」「吐出」「過熱硬化」など多彩な装置を提案。卓上における少量用からオートメーションに至るまで、顧客の要望に対応しています。
1979年に創業されたナガセエレックスは、東証プライム上場企業であるNAGASEグループの100%子会社。NAGASEグループは、海外のより良い製品を日本国内で独占的に輸入販売する総代理店権をもつ商社として顧客のニーズに対応。さらに製造や研究などの機能拡充や、DXをはじめとする新たな機能を強化することにより、多彩な価値を生み出しています。
ナガセエレックスはこのグループの一員として、創業以来エポキシ樹脂の国内販売を中心として事業を展開してきた企業です。現在は、ウレタン樹脂やシリコーン樹脂、フッ素化合物のほか、無機・有機材料、装置・設備、成形品に至るまで、さまざまな製品の取り扱いを行っています。その中では、地域密着・顧客密着を大切にし、それぞれの顧客が持つニーズに合わせた商品・サービスの提供を行うとともに、「環境化学」をキーワードとしてニュービジネスの創造にも挑戦しています。
ナガセエレックスは、現場力が強みのひとつ。全国に9つの拠点を展開することにより、顧客に密着してニーズに応えるための取り組みを行っています。同社はトレーディング機能に加え、マーケティング機能や製造・加工機能を併せ持つ企業として、製品開発をサポート。さらに顧客が抱える問題の解決に向けて取り組むといったように、現場における真の課題に向き合っていきます。
会社名 | ナガセエレックス株式会社 |
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本社所在地 | 東京都中央区日本橋小舟町12-15 長瀬産業東京本社東館 |
電話番号 | 03-3661-0819 |
公式HP | https://division.nagase.co.jp/nagase-elex/ |
ナガセエレックスは、NAGASEグループの一員としてエポキシ・ウレタン・シリコーン樹脂など幅広い材料や装置を扱う企業です。容積計量方式を採用した2液混合ディスペンサーにより、温度や粘度変化の影響を受けにくく安定した定量吐出を実現しています。
少量の卓上装置から自動化ライン向け設備まで幅広いニーズに対応し、地域密着型のサポート体制も強み。顧客の課題解決や品質向上に貢献するパートナーとして信頼を得ています。
なお、適切な機種は条件により異なるため、当サイトで目的別に3選比較表として整理していますので、あわせてご検討ください。
液体の組み合わせによって必要なスペックが大きく異なる2液混合ディスペンサーだからこそ、使う目的によって装置を選ぶことが第一歩。
そのため、ここでは使用する環境や製造する製品から、適切な2液混合ディスペンサーをご紹介しています。
電子部品など
正確な吐出が必要なら
エイ・エム・ケイ |
大量生産品など
配合比がシンプルなら
ナカリキッドコントロール |
分析機器など
微量吐出を重視するなら
日本ソセー工業 |
|
製品名 | マゼダスDタイプ
![]() 引用元:エイ・エム・ケイ公式HP
(https://www.amk-j.co.jp/mazedas/d-type/) |
比率固定式HR-50
![]() 引用元:ナカリキッドコントロール公式HP
(https://www.nlc-dis.co.jp/products/double/hr50.html) |
STP-150
![]() 引用元:日本ソセー工業公式HP
(https://www.sosey.co.jp/product-list/supershot2/stp) |
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吐出精度
液体を吐出する精度を指します。メーカーによって保証値(カタログ上のスペック)と実績値が異なります。また、公表していないメーカーも中にはあります。 |
実績値:±0.1% (※吐出条件、樹脂仕様により要相談) |
高精度 ※詳細記載なし |
保証値:±1% |
混合比率
2液混合ディスペンサーで対応している主剤と硬化剤の割合のことです。主にミキサーとポンプの種類によって混合比率や調整の可否が変わります。 |
100:100~100:1 | 100:100~100:4 | 記載なし |
吐出速度
2液混合ディスペンサーが主剤と硬化剤を吐出するスピードのことです。カタログ上の吐出速度が速いと、ターゲットへスピーディに液体を吐出できます。 |
0.01ml/s~190ml/s | 記載なし | 0.0050ml/s~0.30ml/s |
適応粘度
2液混合ディスペンサーが対応している液体の粘度のことです。カタログと異なる粘度の液体を使用した場合、液だれやノズル詰まりなどを引き起こすおそれがあります。 |
1~100,000mPa・s/25℃ | 1~100,000 mPa・s/25℃ | ~200,000mPa・s |
吐出量
1秒間に吐出できる液体の量を指します。吐出量を細かくコントロールできる装置は精度が高く、製品の品質向上にも寄与します。 |
0.007ml/shot(1秒)~無制限 | 2.5~294 ml/shot | 記載なし |
吐出方式
液体を吐出する方法のことです。2液混合ディスペンサーは、連続的に液体をターゲットへ吐出する連続吐出と、その都度充填・吐出を行う間欠吐出があります。 |
連続吐出/ワンショット吐出/定量吐出/繰返し吐出/他機連動吐出 | 間欠吐出 | タイマー吐出/手動(連続)吐出 |
タンク容量
液体を貯めておくタンクの容量です。製品によって容量が大きく異なります。2液混合ディスペンサーは、主剤・硬化剤それぞれに独立したタンクがあります。 |
各15L・30L・50L・60L・ 80L・100L・200L ※A液・B液タンクの組み合わせは自由 |
20Lオープンタンク (ステンレス製) |
4L耐圧ガラスタンク×2基 |
公式HP
掲載の 対応液体例 2液混合ディスペンサーで利用できる液体の種類です。製品によって対応している液体の種類が異なるため、選定時はしっかり確認する必要があります。 |
記載なし | ||
【選定条件】
Googleで「混合吐出装置」と検索し(2024年5月16日調査時点)検索結果全ぺージに表示された公式HP14社、イプロスの「混合吐出機」ページ掲載企業の計18社を調査。
そのうち、2液混合ディスペンサーを扱う15社の中から、以下の条件で3製品を選定しています。
・マゼダスDタイプ…15社の製品のうち、吐出精度の保証値が±2~3%以内、実績値が±0.5%以内で最も高い2液混合ディスペンサー
・比率固定式HR-50…15社の製品のうち唯一、シンプルな構造により低価格化を実現と記載のある2液混合ディスペンサー
・STP-150…15社の製品のうち、吐出量が最も少ない2液混合ディスペンサー