2液混合ディスペンサーは文字通り異なる2種類の液体や液剤を、それぞれ適量ずつ自動的に混合・攪拌・吐出するための装置です。
2液混合ディスペンサーが対応可能な液体や液剤の種類及び分量はそれぞれの機器によって様々であり、例えばほんのわずかな混合比の違いで発色や仕上がりが変わってしまう塗料の調整や、人体にとって有害・有毒な有機溶剤の混合・攪拌、さらに精密な溶液の吐出といったニーズに対して適正かつスムーズに処理できることが強みです。
そのため2液混合ディスペンサーは幅広い業界や分野で採用されており、建装・建材業界においても小型機から大型機まで用途に合わせていろいろな2液混合ディスペンサーが活躍しています。
株式会社エイ・エム・ケイが提供している2液混合ディスペンサー「マゼダス(MAZEDAS)」では、エポキシ樹脂の主剤と硬化剤の混合・攪拌や連続吐出などに活用されています。
同製品ではそれぞれの液剤の混合量をシステムが常時監視しており、適切な混合比を実現することでエポキシ樹脂の硬化速度や仕上がりを均一化し、硬化不良などのリスクを軽減しつつ、設計通りの状態を保ちやすくなることが強みです。また長時間の連続混合吐出にも対応しており、建材の大量生産を行うための工場のオートメーション化にも導入しやすい点は見逃せません。
参照元:エイ・エム・ケイ公式HP(https://www.amk-j.co.jp/case/case07/)
建築物に使用される建材はその仕様や規格が厳密に定められており、安心安全な建築工事を実現するために建装・建材業界では各種製品に高精度かつ均一な品質を求めます。そのため適切な液剤や溶剤を取り扱える2液混合ディスペンサーはいろいろな場面で活躍します。
液体の組み合わせによって必要なスペックが大きく異なる2液混合ディスペンサーだからこそ、使う目的によって装置を選ぶことが第一歩。
そのため、ここでは使用する環境や製造する製品から、適切な2液混合ディスペンサーをご紹介しています。
電子部品など
正確な吐出が必要なら
エイ・エム・ケイ |
大量生産品など
配合比がシンプルなら
ナカリキッドコントロール |
分析機器など
微量吐出を重視するなら
日本ソセー工業 |
|
| 製品名 | マゼダスDタイプ
![]() 引用元:エイ・エム・ケイ公式HP
(https://www.amk-j.co.jp/mazedas/d-type/) |
比率固定式HR-50
![]() 引用元:ナカリキッドコントロール公式HP
(https://www.nlc-dis.co.jp/products/double/hr50.html) |
STP-150
![]() 引用元:日本ソセー工業公式HP
(https://www.sosey.co.jp/product-list/supershot2/stp) |
|---|---|---|---|
吐出精度
液体を吐出する精度を指します。メーカーによって保証値(カタログ上のスペック)と実績値が異なります。また、公表していないメーカーも中にはあります。 |
実績値:±0.1% (※吐出条件、樹脂仕様により要相談) |
高精度 ※詳細記載なし |
保証値:±1% |
混合比率
2液混合ディスペンサーで対応している主剤と硬化剤の割合のことです。主にミキサーとポンプの種類によって混合比率や調整の可否が変わります。 |
100:100~100:1 | 100:100~100:4 | 記載なし |
吐出速度
2液混合ディスペンサーが主剤と硬化剤を吐出するスピードのことです。カタログ上の吐出速度が速いと、ターゲットへスピーディに液体を吐出できます。 |
0.01ml/s~190ml/s | 記載なし | 0.0050ml/s~0.30ml/s |
適応粘度
2液混合ディスペンサーが対応している液体の粘度のことです。カタログと異なる粘度の液体を使用した場合、液だれやノズル詰まりなどを引き起こすおそれがあります。 |
1~100,000mPa・s/25℃ | 1~100,000 mPa・s/25℃ | ~200,000mPa・s |
吐出量
1秒間に吐出できる液体の量を指します。吐出量を細かくコントロールできる装置は精度が高く、製品の品質向上にも寄与します。 |
0.007ml/shot(1秒)~無制限 | 2.5~294 ml/shot | 記載なし |
吐出方式
液体を吐出する方法のことです。2液混合ディスペンサーは、連続的に液体をターゲットへ吐出する連続吐出と、その都度充填・吐出を行う間欠吐出があります。 |
連続吐出/ワンショット吐出/定量吐出/繰返し吐出/他機連動吐出 | 間欠吐出 | タイマー吐出/手動(連続)吐出 |
タンク容量
液体を貯めておくタンクの容量です。製品によって容量が大きく異なります。2液混合ディスペンサーは、主剤・硬化剤それぞれに独立したタンクがあります。 |
各15L・30L・50L・60L・ 80L・100L・200L ※A液・B液タンクの組み合わせは自由 |
20Lオープンタンク (ステンレス製) |
4L耐圧ガラスタンク×2基 |
公式HP
掲載の 対応液体例 2液混合ディスペンサーで利用できる液体の種類です。製品によって対応している液体の種類が異なるため、選定時はしっかり確認する必要があります。 |
記載なし | ||
【選定条件】
Googleで「混合吐出装置」と検索し(2024年5月16日調査時点)検索結果全ぺージに表示された公式HP14社、イプロスの「混合吐出機」ページ掲載企業の計18社を調査。
そのうち、2液混合ディスペンサーを扱う15社の中から、以下の条件で3製品を選定しています。
・マゼダスDタイプ…15社の製品のうち、吐出精度の保証値が±2~3%以内、実績値が±0.5%以内で最も高い2液混合ディスペンサー
・比率固定式HR-50…15社の製品のうち唯一、シンプルな構造により低価格化を実現と記載のある2液混合ディスペンサー
・STP-150…15社の製品のうち、吐出量が最も少ない2液混合ディスペンサー